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京急・京王 10月1日に運賃改定

2023.09.12

 負担増に配慮、小児割引やポイントサービス

 首都圏大手民鉄では、京浜急行電鉄と京王電鉄の2社が10月1日に約28年ぶりの運賃改定を実施する。首都圏大手は3月にバリアフリー料金の運賃加算を行った社が多いが、2社は「今後も安全・安心な輸送サービスを提供し続けるため」として、東急電鉄に続き運賃改定を選択。2社とも通学定期は家計負担に配慮し据え置き、精神障がい者保健福祉手帳1級保有者が介護者と一緒に普通乗車券(きっぷ)で同社線を利用する場合に保有者・介助者とも運賃5割引きとする精神障がい者割引を導入する。

 【京浜急行電鉄】

 普通運賃(上限運賃)は平均改定率10・7%、初乗り150円(現IC136円、きっぷ140円)、通勤定期は同11・9%。遠距離ほど改定率を下げ、41㌔以上は普通運賃、通勤定期とも値下げとなる。

 改定に合わせ、小児IC運賃は全区間75円に。品川―横浜間の一部で設定している特定運賃の割引額拡大による運賃改定影響の抑制、羽田空港駅と都営地下鉄などの駅相互間利用時に設定している空港連絡特殊割引の廃止なども行う。

 【京王電鉄】

 普通運賃(上限運賃)は平均改定率13・8%、初乗り140円(現IC126円、きっぷ130円)、通勤定期は同14・1%。改定額を極力抑え、最大42円(改定率10・8%)とした。

 改定に合わせ、相模原線京王多摩川―橋本間で設定の加算運賃を廃止。同一月内に同一区間5回以上乗車で京王アプリにポイントがたまる鉄道乗車ポイントサービスも開始する。

 首都圏大手では東急電鉄も精神障がい者割引の導入を予定する。

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