西武 全線CO2排出量実質ゼロで運転 24年1月から
西武鉄道は来年1月1日から、同社全線で使用する全ての電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力(再エネ電力)として、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロで運行する。鉄道業界全体で推進している脱炭素社会実現への貢献や、西武グループ環境方針に基づく取り組みで、全列車を同エネルギー由来の電力で走らせるのは東急電鉄に次いで2例目。
同社では2021年4月から、山口線(レオライナー)で、西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」(神奈川県横須賀市)で発電する環境価値の付いた電力での運転を開始。
今回、東京電力エナジーパートナーの再エネ電力メニューを導入することで、池袋線、新宿線をはじめとした全12路線の列車運行のほか、駅や信号機、踏切などで使用する分を環境価値が付いた電力で賄う。
これにより、年間排出量で一般家庭約5万7000世帯分に相当する年間約15万7000㌧のCO2が実質ゼロとなる。同社全体のCO2排出量は、22年度実績ベースで18年度比約9割削減でき、西武グループ全体でも22年度実績ベースで18年度比約5割削減となる。
西武グループでは、地球温暖化抑制へのさらなる貢献に向けて、CO2排出量をグループ全体で30年度までに18年度比46%削減という環境負荷削減目標を設定しており、この取り組みによって目標達成に大きく近づくことができる。
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