交通新聞社 電子版

墨滴 8月1日付

2023.08.01

 先日東急から「第5回東急グループ環境・社会貢献賞表彰」受賞者決定のお知らせをもらった。同賞は、グループ各社の環境・社会貢献の取り組みを社内外に周知し、従業員を含む個人の意識向上、取り組みの活性化を図るものだ▼今回、グループ33社から98件の取り組みが寄せられ、グランプリの環境・社会貢献賞には東急電鉄が昨年4月に開始した「日本初全路線の実質再エネ電力100%運行」が選ばれた▼東京急行電鉄(現・東急電鉄)は2019年3月から軌道の世田谷線で、実質再生可能エネルギー100%活用の運行を開始。昨年4月からは鉄軌道全路線に拡大し、二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの電力に置き換えた▼環境賞は自社再エネ発電所を活用した事業所・保有施設などの使用電力100%再エネ化(東急不動産など)など2件、社会貢献賞は渋谷エリアの落書き消し活動(東急)など5件が選ばれた。いずれも先進的な取り組みだが、グランプリは「社会的インパクトの大きさ」「身近なインフラを通じ、再生可能エネルギーの理解と普及促進に努めた」ことなどが決め手だ▼昨年4月以降、東急電鉄の駅や車内では再エネ運行のポスターなどをよく目にした。多くの人が利用するだけにPR効果も抜群だろう。鉄道での事例は、グループの環境の取り組みの象徴となっている。

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