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京王 新宿駅西南口開発 駅改良工事推進を決定

2023.08.07

 京王電鉄は2日の取締役会で、事業主体としてJR東日本と共に進めてきた「新宿駅西南口地区開発計画」について、事業推進を正式に決定するとともに、併せて京王線新宿駅の改良工事についても決定した。開発計画は南北街区に分けて南街区から推進。京王の事業費負担は南街区(新宿駅改良工事の一部先行分を含む)で920億円を予定する。

 開発計画は、京王百貨店新宿店やJR新宿ビル、ルミネ新宿LUMINE1などがある甲州街道をまたぐ南北の街区(約1万6300平方㍍)のうち、南街区に本年度から2028年度にかけて、店舗や事務所、宿泊施設などが入る地上37階・地下6階建てのビル(高さ約225㍍)を整備する。

 竣工(しゅんこう)後は、北街区で店舗や宿泊施設などの入る地上19階・地下3階建てのビル(高さ約110㍍)に着手し、40年代までに整備。甲州街道上に南北街区をつなぐデッキを設ける。

 昨年11月に都市計画決定告示、今年4月から南街区で一部建物の解体工事に入った。計画全体(新宿駅改良工事を含む)の京王負担分は、現時点で3000億円程度を想定する。

 新宿駅西側ではこのほか、北街区に隣接して小田急電鉄と東京地下鉄(東京メトロ)、東急不動産による「新宿駅西口地区開発計画」(計画建物29年度竣工予定)も進められている。両計画とも東京都と新宿区が、重層的な歩行者ネットワークや滞留・回遊空間の基盤整備、国際競争力を高める都市機能導入、環境負荷低減、防災力強化などを掲げて計画した「新宿グランドターミナル」実現に向けた取り組みの一環。

 京王では西南口開発計画に合わせ、新宿駅改良工事も段階的に推進する。一部先行分として、南街区の工事期間に合わせて京王線地下2階ホームを北側に延伸し、北側端部に改札新設を計画する。工事により地下1階の西口地下広場などの歩行者交錯を改善。駅北寄りにある東京メトロ丸ノ内線への乗り換えなどがしやすくなる。

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