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東急バス 天然ゴム「PROJECT TREE」に参加

2023.10.06

 東急バスは、伊藤忠商事(東京都港区)が先導する天然ゴムのトレーサビリティー、サステナビリティーの実現を目指す取り組み「PROJECT TREE」に、バス業界として世界で初めて参加している。

 天然ゴムは、東急バスの車両に装着しているタイヤの主原料で、世界の天然ゴム消費量の約70%がタイヤに使用され、生産量の約85%はタイやインドネシアをはじめとする東南アジアなどの小規模農家に依存している。

 世界的にモータリゼーションが進み、今後も天然ゴム需要の拡大が見込まれ、天然ゴム生産地域の森林保全や小規模農家の支援といった課題への取り組みが不可欠となっている。

 同社は、このような状況で事業運営に欠かせないタイヤを使用する中、天然ゴムの持続可能なサプライチェーンの構築に寄与したいとの考えから、天然ゴム業界のトレーサビリティーや持続可能性向上を目指す取り組みに賛同して参加を決めた。

 タイヤサプライヤーのTOYO TIRE(兵庫県伊丹市)が、この取り組みによって原産地が証明された天然ゴムを用いて、マスバランス方式で割り当てたタイヤ「PROJECT TREE協賛タイヤ」を生産して同社に供給。年間に交換する新品タイヤの約6割に導入し、自社で運行する車両に対して順次履き替えを進め、天然ゴムの持続可能なサプライチェーンの構築に貢献していく。

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