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東急電鉄　東横線で平日夜の有料座席指定サービス「Ｑ　ＳＥＡＴ（Ｑシート）」を開始

2023.08.16 民鉄・公営・三セク 営業・事業・車両
東横線「Ｑシート」車両の外観（東急電鉄提供）

　東急電鉄は１０日、東横線で平日夜の有料座席指定サービス「Ｑ　ＳＥＡＴ（Ｑシート）」を開始した。同サービスの導入は大井町線に続いて２路線目。東横線では、平日夜の最混雑時間帯を避けた１９時３０分以降の時間帯に設定し、着席ニーズが高い同線利用者へのサービス向上を図る。

　Ｑシートは、同社の中期事業戦略で掲げる「都市交通における快適性の向上と課題の解決」の取り組みの一環。２０１８年１２月に導入した大井町線では、平均８割程度の高い乗車率で推移しており、車内空間のさらなる快適化の実現に注力していく。

　設定列車は、渋谷始発の急行元町・中華街行き平日５本（渋谷発１９時３５分、２０時５分、同３５分、２１時５分、同３５分）。５０５０系（１０両編成）の４号車と５号車を、ロングシートからクロスシートに転換して運用する。

　座席数は２両合わせて９０席（クロスシート７２席、ロングシート１８席）。大井町線のＱシートと同じく、既存車両よりも広い座席や電源コンセント、カップホルダーを設け、車内Ｗｉ―Ｆｉサービスを無料で使うことができる。通勤時間を有効活用したい沿線在住のビジネスパーソンなどの利用を見込む。

　指定席券は５００円（子ども同額）。東横線の急行停車駅窓口や専用販売ウェブサイト「Ｑシートチケットレスサービス」で購入できる。販売は当日分のみ。乗車の際は指定席券やスマートフォンなどの画面上に表示した同サイトの券面を係員に提示する。横浜以降は指定席券不要のフリー乗車区間。

　同社担当者は「より多くの途中の駅のお客さまもご利用できるように（特急よりも停車駅が多い）急行にＱシートを設定した。東　横線でも人気になるサービスだと考えている」と話している。

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