東急電鉄 「SOCIAL WOOD PROJECT」を発表
沿線の木材活用を拡大 木と人がめぐるまちづくり
地方創生やコミュニティー醸成へ
東急電鉄は、沿線での木材活用を拡大させることで〝木と人がめぐるまちづくり〟を目指すプロジェクト「SOCIAL WOOD PROJECT」を展開する。木材の活用をコア事業として、地方創生や日本の森林が抱える社会課題の解決を目指したCSV(共創価値創造)の社会実装、森林資源の循環につながる取り組みを通じたコミュニティー醸成などを目指す。
本年度冬ごろ 千鳥町駅改修に着手
同社ではこれまで、東京・多摩地区で生産された木材「多摩産材」を用いた駅改修「木になるリニューアル」や、旧駅舎の古材「えきもく」を活用した地域イベントなどを実施してきた。
LINEヤフーなどと共創
今回のプロジェクトでは、共創パートナーとしてLINEヤフー(東京都千代田区)、古材の収集・販売を目的に全国5社で組織された「古材日和グループ」と連携し、多様な施策を通じて環境・社会課題の解決を図る。
木材活用の具体的な取り組みとして、本年度冬ごろに池上線千鳥町駅で「木になるリニューアル」に着手。同様の改修は同線戸越銀座、旗の台、長原に次いで4駅目となる。併せて、駅をはじめとする同社のさまざまな施設・設備、まちの中において、木材活用の機会を創出・拡大する。
地方創生は、地方の木材を都市で活用する「地産都消」の取り組みなどを推進。CSVの社会実装は、日本の森林や林業が抱える課題に向けて、共創パートナーとアプローチを検討して社会課題の解決につなげる。
コミュニティー醸成は、東急線沿線を中心としたさまざまな地域で森林資源の循環につながる取り組みを行うことで、企業や地域住民といった多様な主体が参画できる場の創出や活性化を図っていく。
プロジェクトのロゴとビジョンマップは、木版画イラストレーターの宇田川新聞さんが木版画で制作。木のぬくもりを感じさせる世界観を醸成しながら、版木の一部には旧池上駅で使われていた「えきもく」を使用。制作過程そのものが森林資源の保護・循環を体現・象徴するものになることを意図している。
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