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24年3月期決算 西日本鉄道

2024.05.16

 国際物流の低迷響き減収【西日本鉄道

 運輸業やレジャー・サービス業の需要が回復した一方、国際物流事業の輸送需要低迷が響き減収に。営業利益、経常利益は減益だったが、固定資産売却益141億円を特別利益に計上して当期純利益は増益となった。次期は国際物流や住宅販売などで増収を見込むが、大型複合ビル竣工(しゅんこう)に伴う費用増で減益となる見通し。

 運輸業は売上高777億2100万円(前期比7・8%増)、セグメント利益37億6600万円(前期は7600万円の黒字)。内訳は、鉄道事業が売上高217億8400万円(11・7%増)、セグメント利益24億7600万円(172・3%増)、バス事業が売上高525億7200万円(7・6%増)、セグメント利益11億5500万円(10億9600万円の赤字)。

 鉄道輸送人員は定期4・5%増、定期外10・4%増、合計7・0%増。旅客運輸収入は定期6・0%増、定期外15・9%増、合計11・9%増。乗合バスの輸送人員は定期0・6%増、定期外4・1%増、合計2・6%増。旅客運輸収入は定期0・4%増、定期外11・1%増、合計8・3%増。

 不動産業は、ホテル業の経営体制変更に伴うグループ内賃貸収入の増加や分譲マンションの販売単価上昇などで、売上高859億4500万円(10・0%増)、セグメント利益111億5800万円(35・1%増)だった。

 流通業は、ストア事業で前期の新規開業が寄与し、仕入れ価格高騰による販売価格への転嫁も進み、売上高709億800万円(2・8%増)、セグメント利益9億6500万円(8700万円の黒字)。

 物流業は、国際物流事業の輸出入取扱高が大幅に減少し、売上高1288億1800万円(44・4%減)、セグメント利益45億2800万円(73・5%減)。レジャー・サービス業はホテルの新規開業や稼働率、客室単価がアップし、売上高450億4700万円(37・7%増)、セグメント利益46億3200万円(8400万円の黒字)。その他は、車両整備関連事業の受注増で売上高303億9100万円(1・0%増)、セグメント利益17億8500万円(60・6%増)。

 次期の業績予想は売上高4511億円(9・6%増)、営業利益241億円(6・9%減)、経常利益225億円(8・3%減)、当期純利益157億円(36・5%減)。

=10日発表=

西日本鉄道(連結)】10日

売 上 高411,649(△16.8)

営業利益25,877(△ 1.0)

経常利益24,538(△12.1)

当期純利益24,723( 34.6)

単位百万円、カッコ内増減%

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