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長崎電気軌道 「鉄道の日」に168号(160形)を記念運転

2023.10.06

 長崎電気軌道は「鉄道の日」の14日、現役最古の木造ボギー車168号(160形)を記念運転する。

 3号系統は浦上車庫発(回送)10時4分、15時の2便(営業運転は長崎駅前―蛍茶屋間)。2号系統は蛍茶屋発(回送)10時42分、15時37分の2便(営業運転は出島―浦上車庫間)。特別車両のため交通系ICカードは利用できない。

 168号(元西日本鉄道153号)は1911年5月、九州電気軌道(現西日本鉄道の母体)23号としてデビュー。59年2月、長崎電気軌道に譲渡され、68年のワンマン運行開始まで第一線で活躍。73年2月ごろまで朝ラッシュ時の増発として使用され、その後は記念日やイベント時のみの運転となっている。

 東京、大阪以外では初のエアブレーキ車で、路面電車であると同時に西鉄時代はスピードが要求される都市間電車として運行したため、車輪直径が838㍉と大型に設計された。採光を考慮した二段屋根(ダブルルーフ)構造は、明治時代を感じさせるモダンなデザイン。84年から85年にかけて開通70周年記念事業の一環として大規模な改修工事が行われた。

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