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日本信号 中期経営計画「Realize―EV100」を策定

2024.05.31

 日本信号は、2028年の設立100周年に向けた5カ年の中期経営計画「Realize―EV100」を策定した。「インフラの進化」を安全・快適に支えることを基盤に、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代のインフラプロバイダーとして、世界の人々から尊敬される企業グループを目指す。

 基本コンセプトに▽新事業・新商材のNext Stage▽国際事業のNext Stage▽ものづくりのNext Stage――の三つのRealize(実現)の取り組みと、サステナブルな成長に向けESG経営の推進を掲げた。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応についても、目標値を設定した。

 具体的には、鉄道システム事業で無線式列車制御装置(CBTC)、自動運転、O&M(運用管理・保守点検)ソリューションなどを推進。スマートモビリティ事業では、自動運転システム「くるLink」や路車協調の強化、AFC事業ではQRコードなどさまざまな認証方式に対応した高付加価値改札機、駅監視システムなどの事業を拡大。クラウド側の強化も含め優位性を確立する。製品とメンテナンス技術の提供を合わせ、海外も一層の拡大を狙う。

 経営目標は、最終年度の売上高1500億円(23年度実績985億円)、ROE(自己資本利益率)10%以上(5・7%)、ROIC(投下資本利益率)9%以上(4・6%)。セグメント別の売上高は、交通 運輸820億円(539億円)、ICTソリューション680億円(445億円)。

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