JR東日本 英国・バーミンガム大学と連携覚書締結 新たな鉄道技術の潮流創造へ
JR東日本は19日、英国のバーミンガム大学と16日に連携覚書を締結したと発表した。鉄道を軸に新たなイノベーションの創発や鉄道人材の教育・研究開発などで相互連携を図ることが共通目的。連携を深めることにより、世界の鉄道に新たな技術の潮流の創造を目指す。
主な協力分野は、①鉄道技術におけるイノベーションの創発②「TAKANAWA GATEWAY CITY」におけるイノベーションの拠点整備③鉄道人材の教育プログラム④鉄道および関連分野での研究開発――の4項目。
①は、英国や欧州のスタートアップ企業などに鉄道分野でのイノベーションを促す組織である、同大学鉄道研究・教育センター(BCRRE)の「鉄道イノベーションクラスター」にJR東日本が参画。スタートアップ企業などと連携し、同社の多様なフィールドでの実証実験などと組み合わせ、鉄道に関する社会課題の解決に向けたイノベーション創発を目指す。
②は、2024年度末にまちびらきを予定する「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、同大学のイノベーション拠点の整備を目指す。
③は、世界屈指の鉄道大学である同大学とJR東日本の鉄道人材の教育ノウハウを相互に活用することで、双方の教育をより充実させる。
④は、BCRREとJR東日本が注力するDX(デジタルトランスフォーメーション)や、脱炭素など鉄道分野の研究開発について、相互交流・連携を図る。
締結を受け、JR東日本の三宅俊造常務執行役員・国際事業本部長は「BCRREを有するバーミンガム大学と連携する第一歩を踏み出すことを光栄に思う。今回の提携を、日本の未来を変えていく鉄道の技術開発やイノベーションの創発などにつなげていく」、同大学プロボスト兼副総長のスティーブン・ジャービス教授は「覚書の締結を大変光栄に思う。学術界と産業界の一流パートナーが国際的に協働することのインパクトの大きさを示すことになるだろう」とコメントしている。
今月16日にバーミンガムの同大学で調印式が行われ、三宅本部長とジャービス教授が覚書の書面を交わした。
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