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JR千葉支社 安房鴨川駅で警察、消防とテロ対応・災害避難合同訓練

2024.06.12
「合同テロ対応・災害避難訓練」(JR千葉支社提供)

 JR東日本千葉支社は5日、千葉県警鴨川警察署、安房郡市広域市町村圏組合消防本部鴨川消防署と連携し、外房線安房鴨川駅で「合同テロ対応・災害避難訓練」を実施した。夏の多客期を前に関係機関との連携強化を図る狙い。

 訓練には、近隣の大学や商業施設などの一般参加者を含む関係者約120人が参加。第1部は、走行中の列車内で不審者が刃物で周囲の乗客に切りつけ、多くの負傷者が発生したとの想定で実施した。車内警報ブザーで一報を受けた乗務員が関係箇所へ連絡を取り、同駅社員による乗客の避難誘導や警察による犯人確保、消防による負傷者救護を行った。

 第2部の災害避難訓練は、列車発車時に千葉県南部を震源とするマグニチュード8の地震が発生し、大津波警報が発令されたと想定。乗務員と駅社員が乗客を避難指定場所まで誘導する手順を確認した。警察関係者の指導による刺股の扱い方の講習や、JR社員による警察、消防関係者向けの車両に関する説明会も行われた。

 訓練終了後、同駅の石井孝典駅長は「車内での無差別殺傷事件は公共交通機関で頻発している。今回の訓練の改善点や反省点をしっかりとトレースし、次回の訓練やいざという時に対応できるよう取り組んでいく」と述べた。

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