JR東日本 阿佐ケ谷駅「ビーンズ阿佐ケ谷」に「スマート健康ステーション」
JR東日本は27日、同社の「Beyond Stations構想」の取り組みの一環で開設を進める駅を起点とした「スマート健康ステーション」について、中央線阿佐ケ谷駅のエキナカ商業施設「ビーンズ阿佐ケ谷」(改札外)で12月1日に開業する「あおい内科―エキナカ・ビーンズ阿佐ケ谷―」を報道公開した。
昨年4月に中央線西国分寺駅の上りホーム上に開院した、対面(リアル)でも非対面(オンライン)でも診療を受けられるハイブリッドクリニック「あおいクリニック―駅ホーム西国分寺―」とシステムを連携。患者の健康情報を法令に沿った形で共有するなど、同線沿線での診診連携(診療所と診療所の連携)を構築し、患者一人一人に寄り添った診療を提供する。
広さは約33平方㍍。内科、乳腺外科(金曜日午前)、泌尿器科(同午後)などを対面診療する診察室と、血液や尿の検査装置など一般的な定期健康診断の基準を満たす機器をコンパクトに取りそろえた検査室、レントゲン室を配置。健康診断を20分程度で受けられるようにしており、健康診断の受診率向上に寄与することで、健康寿命長期化を後押ししていく。
また、オンライン診療ブースも設けられ、耳鼻科や皮膚科など対面診療科目以外も受診可能。ブース内には血圧計やパルスオキシメーター、皮膚の撮影用ダーモカメラも導入し、対面と遜色のない医療水準を提供する。
診療時間は9~13、15~19時で、土・日曜日も開院する(月・火曜日定休、祝日休診)。運営は医療法人社団創青会。専用ホームページでの予約制(内科は予約なしでの受診も可能)。支払い方法は現金、Suicaなどの全国交通系ICカード、クレジットカードに対応している。
松尾俊彦マーケティング本部まちづくり部門品川ユニット(共創推進)マネージャーは「コロナ禍で働き方が変わり、『暮らしのスキマ時間』も人それぞれ変わってきた。生活動線上にある駅で、オンラインも含めてさまざまな診療を受けられることで、症状が重篤化する前の来院や健康管理などに役立ててもらえれば」と話している。
同ステーションは12月1日に、東京駅改札外にも開業するほか、来年以降順次、上野、仙台駅構内でも開業を予定している。
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