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JR東日本 上野駅13番線ホーム「PLATFORM13」 あす全体開業

2024.07.31
PLATFORM13のイメージ(JR東日本提供)

 駅ホームで圧倒的映像体験 駅ジャックなど集客の起点に

 JR東日本はあす8月1日、「Beyond Stations構想」のモデル駅である上野駅13番線ホームの壁面に、映像アート作品やコンテンツムービーなどを放映する「PLATFORM13」を全体開業する。駅ホームに全長約100㍍の映像投影機能を備え、圧倒的な世界観を表現できる唯一無二の映像体感空間を創出。多面的な展開で駅全体をジャックするなど、同駅の集客の起点となる機能を担う。

 同駅では今年1月、広小路口駅前広場に大型サイネージ「上野広小路口ビジョン」とイベントスペース「ポレイア広場」が開業。PLATFORM13については、全長約100㍍の13番線地平ホーム壁面のおよそ4分の1に当たる約25㍍分を先行開業していた。

 全体開業では、全17面(高さ約2・4㍍、全長約100㍍)のプロジェクターを設置し、映像アート作品やコンテンツムービーなどを圧倒的なスケール・臨場感で放映する。放映コンテンツなどの世界観に合わせたカラー演出が可能な色調整機能も備え、多様な空間演出が可能。13番線ホームは電車発着ホームとしても引き続き使用する。

 映像体感空間としての強みを生かし、協力企業とのタイアッププロモーションや、自治体と連携したPR活動などのイベントスペースとして活用することを想定するほか、ホーム空間ならではの演出としてJR東日本の車両を活用した企画も検討している。

 また、上野広小路口ビジョンやポレイア広場、駅の構 内装飾などを含むさまざまな展開を通して、駅 全体を巻き込むような複合的かつ多面的な取り組みにも挑戦する。

 全体開業第1弾として、東京藝術大学を目指して青春を燃やす学生らを描く人気漫画で、8月9日に実写映画も公開される「ブルーピリオド」とタイアップ。具体的には、PLATFORM13でのオリジナル映像放映や、藝大生コラボアートグラフィック装飾、駅構内やアトレ上野、エキュート上野など周辺の商業施設を回遊しながら楽しめる期間限定のスタンプラリー、壁面のオリジナルアートコンテンツなどを展開し、同駅全体をジャックする。25日まで。

 さらに、秋ごろには「鉄道×アートコンテンツ」を放映予定。PLATFORM13の壁面全体を活用して、上野駅の歴史を彩ってきた名列車とグラフィックデザイン、書道家が書き下ろす列車愛称の書道アートがコラボレーション。ここでしか楽しめない大迫力のデジタルアート映像としてよみがえる。

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