JR東日本 「マルチエキューブ」の発送サービス開始 「1台4役」の機能そろう
ロッカーからホテルや自宅へ
JR東日本は10日、多機能ロッカー「マルチエキューブ」の新たな機能として、預けた荷物を宿泊先のホテルや自宅などへ配送する発送サービスを19日から開始すると発表した。駅のロッカーを活用し、荷物を預けるためにホテルへ立ち寄ることなく手ぶらで観光やビジネスが可能となり、利便性がさらに高まる。これにより、マルチエキューブの「予約・預入・受取・発送」の〝1台4役〟の機能がそろうことになる。
マルチエキューブは10日現在、首都圏116駅で計262台を設置。2026年度中に約1000台、3万口の展開を目指す。
新たな発送サービスのうち、「ロッカーホテル即配サービス」は、専用の「マルチエキューブWEBサイト」から事前予約の上で対象ロッカーに荷物を預け入れると、指定のホテルで配送された荷物を当日受け取ることができる。
サービス開始時の発送箇所は、東京、新宿、上野、品川、池袋駅のマルチエキューブ計10カ所33台。受け取り箇所は、東京23区内と千葉県浦安市内のホテル計約500カ所。運営会社はJR東日本スマートロジスティクス(JRESL)とジェイアール東日本物流。
ロッカーの予約時間は当日9時30分まで、預け入れ時間は11時までで、受け取り可能時間は18時ごろ。1個当たりの配送料金は、Sサイズ(幅34㌢×高さ33㌢×奥行き65㌢以内)3100円、Mサイズ(34×50×65㌢)3200円、Lサイズ(34×86×65㌢以内)3500円。
「ロッカーどこでも配送サービス」は、同様に事前予約の上で対象ロッカーに宅配荷物を預け入れると、国内の指定住所に荷物が届く。発送箇所は東京、新宿駅のマルチエキューブ計3カ所6台、受け取り箇所は一部地域を除く国内の指定住所。運営会社はJRESLと佐川急便。
ロッカー予約・預け入れ時間は毎日20時まで。関東エリア1都7県の配送料金は、SSサイズ(34×15×65㌢以内)2500円、Sサイズ3200円、Mサイズ3600円、Lサイズ4200円。プレミアム会員はいずれも500円引き。
喜㔟陽一社長は10日の定例会見で「観光などで大きな荷物を持って置き場に苦慮しているお客さまの姿を見受ける。そうした方にも一つのソリューションを提供できるサービスになるだろう」と述べた。
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