JR東日本・JR東日本不動産投資顧問 初の開発型ファンド活用 社宅を子育て世代向け賃貸レジデンスに
JR東日本とJR東日本不動産投資顧問(JAM)は2日、JR東日本の社宅「イーストハイム大井山中」(東京都品川区)について、JR東日本グループ初の開発型ファンドを活用し、子育て世代向け賃貸レジデンス「クラシアム大井町」にリノベーションすると発表した。新たなファンドスキームの活用で不動産ファンド事業の成長を加速させる。
同社宅を、6月14日運用開始の「合同会社JREASTファンド第8号」に売却。JAMが同ファンドとアセットマネジメント契約を結び、アセットマネージャーとしてリノベーションを行う。不動産賃貸借兼管理委託会社兼リノベーション工事施工者は大和ライフネクスト(東京都港区)で、来年3月に竣工(しゅんこう)・賃貸開始予定。
「クラシアム大井町」は、京浜東北線大井町駅、横須賀線西大井駅からそれぞれ徒歩11分の立地。鉄筋コンクリート造り地上7階・地下1階建ての共同住宅で、総戸数は85戸、延べ床面積約7099平方㍍。大井町エリアでは希少な1室70平方㍍超の子育て世帯向け物件となる。
「笑顔つながる子育て」をテーマに、子育てに配慮された優良な集合住宅として「東京こどもすくすく住宅認定制度」に基づく設計認定を受け、設備などの充実と、コミュニティー形成などソフト面も考慮した最高ランクの「アドバンストモデル」を取得している。
エントランスは、オートロック化や高画質防犯カメラ設置によるセキュリティー向上、デザイン性の高いルーバーの設置や外構部植栽リノベーションによる美観の向上など、全面改修を実施。室内は、キッチンやトイレの更新、暖房換気乾燥機付き浴室へのアップグレードをはじめ、和室の洋室化(一部)などで居心地の良さをアップさせる。機械式駐車場修繕工事などの各種修繕工事も行う。
共用部も、遊具を備えた中庭をはじめ、室内キッズスペース、靴や布団の洗濯も可能なランドリーなど、子育て世代にうれしい充実の設備をそろえる。
今回のファンド組成後、JR東日本グループの資産運用規模は累計約2480億円となる。今後も不動産ファンド事業の成長を加速させ、2027年度に累計4000億円の達成を目指す。
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