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JR東日本リネン 群馬にリネンサプライ新工場建設へ

2023.12.05
㊤新工場の外観イメージ㊦契約書に調印した大久保社長(右)と冨塚町長=JR東日本リネン提供=

 群馬・明和東部工業団地土地売買契約に調印

 25年上期 操業開始を予定

 生産能力増強や2工場体制でリスク分散図る

 JR東日本リネンと明和町土地開発公社(群馬県明和町)は11月28日、リネンサプライの新工場建設に向けて、明和東部工業団地(同)における土地売買契約を調印した。新工場は、最新機器を導入して生産性・生産能力を向上するとともに、従業員にとって働きやすい作業環境を整備。地球環境にやさしいことはもちろん、従業員が地域活動に積極的に参加することで、地域に愛される工場を目指す。着工は2024年2月ごろ、操業開始は25年上期を予定している。

 同社は、新幹線、在来線特急列車の座席背もたれカバーや、ホテル、スポーツクラブのタオル、シーツ類など、安全・安心、快適、清潔な質の高いリネン製品を提供している。

 新工場の建設は、将来のリネンサプライ受注拡大を見据えた生産能力増強や、首都圏唯一の同社工場である埼玉工場(埼玉県伊奈町)との2工場体制によるリスク分散などが目的。同工業団地は、各種インフラが整っていること、隣接する東北自動車道を通して首都圏へのアクセスが良好なことから、進出を決定した。

 新工場は同工業団地のB区画に建設。敷地面積約1万5277平方㍍、延べ床面積約8500平方㍍。従業員は、明和町を中心とした群馬、埼玉、栃木、茨城各県の幅広い地域から募集する予定。稼働後の1日当たりの洗 濯能力は約40㌧を計画しており、現在の処理能力から倍増を見込む。

 この日は同町役場で調印式が行われ、同社の大久保忠教社長、冨塚基輔町長ら関係者が出席。大久保社長と冨塚町長が契約書に署名した。

 大久保社長は「新工場は最新機器を導入し、生産性と生産能力の向上を図るだけでなく、従業員、環境にやさしい工場を目指す。100人程度の従業員の採用を計画しており、雇用の場として地域に貢献したい。地域に根差し、地域の皆さまと共に成長していく」とあいさつ。

 冨塚町長は「明和町としても、JR東日本グループの一翼を担う素晴らしい企業に進出していただくことを発表でき、大変喜ばしく思っている」と述べた。

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