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第95回都市対抗野球大会 JR東日本東北が準優勝

2024.08.01
表彰式で白獅子旗を受け取る菅野主将

 7月19日から30日まで東京ドームで開かれた第95回都市対抗野球大会で、東北地区第1代表として出場したJR東日本東北(仙台市)が準優勝し、白獅子旗を獲得した。同チームは初めて決勝戦に進出し、三菱重工East(横浜市)と対戦したが、1―3で敗れて初優勝はならなかった。

 JR東北は、初回と3回にそれぞれソロ本塁打を浴び、追いかける展開。5回に7番金沢の左前安打、8番小山の送りバント、9番小鷹、1番浦林の連続四球で一死満塁とし、2番橋本の右犠飛で1点を挙げたが、その裏に1点を返された。

 投げては先発の鈴木(翔)、4回途中から工藤、7回途中から津高が力投したが、相手投手陣を前に打線がつながらず、頂点に立つことはできなかった。

 また、同大会の個人表彰で、敢闘賞に当たる久慈賞をJR東北の小島康明投手(TDKからの補強)が受賞した。

 

 ◇決勝(7月30日)

JR東日本東北(仙台市)

 000 010 000─1

 101 010 00×─3

三菱重工East(横浜市)

(JR)鈴木翔、工藤、津高―小鷹

 

 ■持ち前の粘り強さで仲間の期待に応える

 JR東北の一塁側スタンドでは、大勢のグループ社員、家族が詰め掛け、応援団のリードに合わせてうちわを振って熱烈に応援した。

 5回に三塁走者の金沢がタッチアップでスタートを切り、間一髪ヘッドスライディングで得点を挙げたシーンや、レフト橋本の好返球でタッチアップからホームを狙う走者を見事に阻止した場面では大きな歓声が沸いた。

 その後も、選手を後押しし、試合の流れを呼び込もうと必死の声援を送り続けた。勝利の女神はほほ笑まなかったが、試合終了直後にはスタンドから選手たちに大きな拍手が送られ、「ありがとう」「よくやった」という声が響いた。

 あいさつに立った喜㔟陽一社長は「スタンドとグラウンドが一体となったプレーを展開してきたが、残念ながら一歩及ばなかった。しかし、チームは持ち前の粘り強い野球で、見事に白獅子旗を獲得してくれた。鉄路を守り、さまざまなサービスの提供に力を尽くしている仲間がいる。東北で災害からの復旧に努めている仲間がいる。野球部の勇往邁進(ゆうおうまいしん)は、そうした多くの仲間の期待にしっかりと応えて、勇気と力を与えてくれたものだったと思う」とチームの健闘をたたえた。

 さらに「スタンドを盛り上げてくれた応援団、吹奏楽団、チアの皆さん、そして会場の内外で支えてくれた多くのスタッフに改めて感謝の気持ちとして拍手を送ろう」と呼び掛けるとともに、「スタンドの皆さんも、決勝戦まで熱い熱い応援ありがとうございました」と謝意を表した。

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