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JR東日本 東北新幹線で連結部が外れ停車した事象 調査結果と対策を発表

2024.09.30

 JR東日本は26日、今月19日に東北新幹線古川―仙台間で「はやぶさ6号・こまち6号」(E5系10両+E6系7両の17両併結編成)の連結部が走行中に外れ、自動的にブレーキが動作し停車した事象について、調査結果と今後の対策を発表した。

 詳細調査の結果、当該のE6系こまち号(後側編成)の運転台に設置されている、併合作業が完了しない場合に連結器を強制的に分割させるために扱うスイッチの裏の端子部付近に金属片(切りくず)を発見。スイッチの裏面周辺には他にも同様の金属片があり、端子部に接触させる試験をしたところ、連結器が分割する動作が再現された。

 このことから、スイッチの端子間(約6㍉)が短絡したことにより、本来スイッチを扱うことで電気的につながる箇所が強制的につながり、連結器が外れたと推定した。金属片は車両製造時に発生したものの一部が残っていたと考えられる。

 併合運転を行うE2、E3、E5、E6、E8系全96編成を対象に追加点検を26日朝までに行ったところ、E6系全23編成中、当該編成を除く10編成でもスイッチの裏面周辺に金属片があり、除去した。

 暫定対策として、全96編成を対象に当該スイッチの回路を無効化する。E6系は24日から着手し、27日までに完了予定。E2、E3、E5、E8系については10月末までに実施する。さらに、恒久対策として連結器を分割させる回路が走行中に動作しない仕組みに見直すとしている。

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