JR東日本 「グループ社長会」を開催 社会課題解決の姿勢を
JR東日本はこのほど、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで「JR東日本グループ社長会」を開催した。同社とグループ会社など72社から約180人(ウェブ参加の24人を含む)が出席した。
冒頭、あいさつに立った深澤祐二社長は「次年度に向けてさまざまなものが具体的に進んでいく。来年3月16日には北陸新幹線敦賀延伸開業があり、山形新幹線『つばさ』にはE8系新型車両が来春導入される。コロナ禍を踏まえ、力を入れるべき分野、今やらなければいけない分野が明確になってきた。引き続き収入・収益にこだわって、年度末まで取り組みをしていきたい」と述べた。
安全・安定輸送については「今年の上半期に大きな事故がいくつか発生した。東海道線大船駅構内で列車と電化柱が衝撃した事故では、お客さまにけがをさせてしまい、救済にも時間がかかった。安全・安定輸送は当社グループ全体の信頼の基盤であり、マネジメントとしてどういう訓練を行い、理解度を確認するのかなど、もう一度しっかりと見ていかないといけない」と呼び掛けた。
さらに、グループ共通ポイント「JRE POINT」の新サービスや、新幹線荷物輸送「はこビュン」による多量輸送の実証実験、多機能ロッカー「マルチエキューブ」などの話題にも触れた。
最後にコロナ禍の未曾有の危機を振り返り、「駅、乗務員区、メンテナンス職場、グループ会社いずれにおいても、コロナ禍を経てチャレンジをしていくマインドが強くなった。グループとして新しいムーブメントを起こし、社会課題を解決していく姿勢を示していくことが必要だ。われわれが新しいネットワークをつくっていくことが大事だと考えている」と締めくくった。
続いて、喜㔟陽一副社長・マーケティング本部長、伊勢勝巳副社長・イノベーション戦略本部長、渡利千春副社長・鉄道事業本部長が登壇し、担当施策についてそれぞれ説明。伊藤敦子常務・グループ経営戦略本部長がグループ経営などについて、三宅俊造常務執行役員・国際事業本部長が国際事業に関するリスクチェックなどについて、それぞれ紹介した。
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