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北陸新幹線金沢―敦賀間が開業 JR西日本、各駅で出発式

2024.03.19
テープカットする斉藤大臣(右から6人目)、藤田理事長(同4人目)、長谷川社長(右端)、伊勢副社長(左端)ら

 北陸新幹線金沢―敦賀間(延長約125㌔)が16日に開業した。福井県内に初めて新幹線が乗り入れ、最速達列車は東京―福井間を従来より36分短縮の2時間51分、同―敦賀間は50分短縮の最速3時間8分で結びアクセス性が向上。北陸エリア内での移動もおおむね1時間圏内となり、地域や観光振興への寄与が期待される。同日は、敦賀駅をはじめ開業区間各駅でJR西日本主催による開業式典・出発式が行われ、祝賀ムードに包まれた。

 今回開業した北陸新幹線金沢―敦賀間は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設主体となって2012年6月から工事を推進。同区間の新駅は、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の6駅。

 1日当たりの運転本数は、東京―敦賀間で「かがやき」9往復、「はくたか」5往復、敦賀で在来線特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続する「つるぎ」25往復など。

 大阪―金沢間(「サンダーバード」と北陸新幹線利用)は22分短縮の2時間9分、名古屋―金沢間(東海道新幹線・「しらさぎ」・北陸新幹線利用)は16分短縮の2時間9分となる。

 同日、敦賀駅で開かれた開業式典・出発式には、JR西日本の長谷川一明社長、上島豊敏駅長、来賓の斉藤鉄夫国土交通大臣、杉本達治福井県知事、米澤光治敦賀市長、藤田耕三鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事長、伊勢勝巳JR東日本副社長・イノベーション戦略本部長らが出席。

 改札内コンコースで行われた開業式典では、長谷川社長が「ビジネス、観光などさまざまな面でこれまで以上に地域間交流の活性化が期待される。新幹線を安心、快適にご利用いただけるよう取り組んでいく」とあいさつ。

 斉藤大臣は「開業を迎えることができたのは、新幹線の整備促進に携われた全ての関係者の皆さまのご尽力のたまもの。北陸地域全体の振興、経済活性化に大きな効果がもたらされ、さらなる発展の礎になってほしい」、藤田理事長は「地域の皆さまの協力をいただき、運行を担うJR西日本と緊密に連携しながら建設に取り組んできた。沿線地域、わが国の発展の一助になることを期待している」と述べた。

 続いて、サプライズゲストとして同社が展開中の北陸新幹線金沢―敦賀間開業のコマーシャルに出演している俳優の中条あやみさんが登場。「北陸の応援団の一人として、その魅力、良さを伝えていけたら」などと語った。

 この後、13番・14番線ホームへ移動し、長谷川社長ら出席者がテープカット・くす玉開披を実施。上島駅長と中条さんが出発合図を送ると、一番列車の上り「かがやき502号」が東京に向けて走り出した。

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