JR東日本 「JR東日本グループ健康ビジョン2029」策定
JR東日本は4月26日、社員一人一人の健康レベルのさらなる向上とグループの持続的な成長を目指し、健康に関する2024年度から29年度までの中期計画「JR東日本グループ健康ビジョン2029」を策定したと発表した。戦略的な健康経営を推進することで、社員の健康レベル向上とグループの持続的な成長を実現し、「社員と会社の新たなエンゲージメント」を創出するとともに、健康寿命の延伸や医療費の適正化など、社会的課題の解決にも貢献していくとしている。
同社の健康ビジョンは、「健康経営中期ビジョン2023」(19~23年度)に続くもので、グループ全体を対象とするのは初めて。同社は「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」の上位法人に贈られる「ホワイト500」に選出されるなど、健康経営に力を入れている。
グループ健康ビジョン2029のキャッチフレーズは「『からだ』『こころ』『つながり』から創る社員と家族の豊かなミライ」。「からだ」「こころ」「つながり」の3テーマと、「ヒトと技術のコラボレーション」「グループ総合力の結集」「オープンイノベーション」の3メソッドにより、戦略的な健康経営を推進する。
グループ一体となった健康創りの具体的な取り組みでは、JR東日本スポーツのフィットネスクラブ「ジェクサー」の体験イベントなどによる運動習慣の定着促進、JR東日本クロスステーションの健康創りに着目したメニューや献立の提供、JR東日本情報システムの健康情報システム展開によるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進など、グループ各社のコンテンツを活用する。
「ヒト」起点の健康創りでは、全社員への勉強会などで健康意識とヘルスリテラシーを高めるのをはじめ、「健康推進リーダー」新設による体制構築や、各職場の発意に基づくスポーツイベント、女性社員向け健康セミナーの開催、職場目標の設定と表彰など、社員一人一人や職場が一体となった取り組みを展開する。
直営医療部門との連携では、JR東日本健康推進センターが産業医や保健師などの情報発信やサポートを強化。JR東京総合病院やJR仙台病院では、安心して受診できる環境を整備するほか、専門医や認定看護師などによる情報発信を通じて、職場での社員の健康創りをサポートする。
数値目標として▽定期健康診断受診率100%▽喫煙率15%以下▽適正体重維持者率70%以上▽1日1時間以上歩行する人の割合80%以上▽ストレスチェック受検率95%以上▽高ストレス者割合10%以下――の6項目を設定。グループ各社でも独自の目標を設定する。
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