JR東日本 ダイヤ改正 「つばさ」E8系投入、速達化
【JR東日本】
新幹線は、E8系新型車両で運転する一部「つばさ」で、宇都宮―福島間の最高速度を時速275㌔から300㌔に向上し、所要時間を最大4分短縮。東京―山形間は最速2時間22分、東京―新庄間は最速3時間7分となる。東京―福島間で「つばさ」と併結する「やまびこ」は、E2系からE5系に変更する。
東北、秋田、上越、北陸の各新幹線は、利用状況の回復に合わせて定期列車を増発。利用の多い時間帯に上野始発で運転している臨時「はやぶさ」は東京始発で運転する。上越新幹線は、増加する設備のリニューアル工事や地震対策工事を着実に実施するため、下り新潟行き最終列車の東京発車時刻を21時40分から21時20分に繰り上げ、夜間の作業時間を拡大する。
在来線は、特急「しおさい」に「成田エクスプレス」(NEX)で使用しているE259系を投入。「わかしお」「さざなみ」は全列車E257系(5両編成)で運転。255系は定期運用から外れる。各列車とも利用状況に合わせて輸送体系を変更、「しおさい」は全列車が船橋に停車する。NEXは、7~19時に約30分間隔で東京を発車する輸送体系とし、千葉、佐倉の停車を拡大する。
首都圏発着特急の利便性向上では、訪日客の利用が多い「富士回遊」を増発。仙台発着の「ひたち」は運転時刻を見直して、仙台エリアと首都圏エリアの各都市における滞在時分を拡大する。奥羽線の特急「つがる」は、速達性を向上した「スーパーつがる」を設定する。
京葉線は、10~15時台を除き、東京―蘇我間で全ての通勤快速と快速を各駅停車に変更。外房線、内房線との直通列車も全て各駅停車となる。通勤快速・快速の運転本数は平日が59本から24本、土曜日・休日が89本から47本となる。
このほか、鶴見線、常磐線(土浦―水戸、いわき―原ノ町間)、磐越西線(野沢―津川間)、只見線(只見―小出間)でワンマン運転を行う。
大船渡線BRT(バス高速輸送システム)は、陸前矢作―竹駒間の専用道延伸工事が完了。同区間の所要時間は現行と比べ1分短縮する。気仙沼線BRTは、運転時分の適正化を図り、前谷地―柳津間で上下各2分短縮する。
また、運転士と車両の負担減や燃料消費量、二酸化炭素排出量の削減などを目的に、終点の一つ手前の駅でBRTを待つ乗客と車内の乗客がいないことを確認した上で、運行を終了する「効率的な運行」を開始する。
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