交通新聞社 電子版

墨滴 3月11日付

2024.03.11

 JR東日本は6日、「TAKANAWA GATEWAY CITY」の工事現場を報道陣に初めて公開した。同シティのうち、山手線・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅前のツインタワー「THE LINKPILLAR 1 NORTH/SOUTH(ザ リンクピラー ワン ノース/サウス)」の2棟と駅前広場など同駅周辺が来年3月下旬の開業を予定している▼ツインタワーは高層部の鉄骨部分を組み上げていて、あと1年ほどで本当に完成するのかとも感じてしまうが、あっという間に工事が進んでいくのだろう。新しいまちが姿を現す現場に立ち会え、わくわくした▼同シティは区域面積約9・5㌶という、JR東日本にとって初挑戦となる規模の複合開発プロジェクト。「100年先の心豊かなくらしのための実験場」と位置づけ、多様なパートナーと共に世界中の社会課題解決に資するソリューション創出を図る▼深澤祐二社長の思い入れも深い。最後となった5日の定例会見では在任中を振り返り、同シティについて「新しいまちづくりの方向性をお示しできうれしく思う。ブルートレインの基地をどうするかから関わっていたので感慨深い」と語った▼今月15、16日は同駅で「まちびらき前年祭」が開かれる。通常非公開エリアでのまちづくり紹介やマルシェなど、「見て・聴いて・食べて・体験する」さまざまなコンテンツが楽しめる。新しいまちの〝胎動〟を感じに訪れてみては。

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