JR東北本部 石巻線浦宿―女川間で津波を想定した避難訓練
JR東日本東北本部は11日、石巻線浦宿―女川間で津波を想定した避難訓練を実施した。2011年3月11日に発生した東日本大震災を踏まえて実施しているもので、同震災以降今回で10回目を迎えた。
訓練は、宮城県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたと想定し、同本部社員や宮城県女川町職員ら約100人が参加。下り女川行き普通列車(HB―E210系2両編成)が浦宿を出発後、震度6強の地震を感知して緊急停車した。
乗務員は業務用タブレットを活用して地震の状況確認や連絡を行い、車内で乗客に避難先や避難方法を案内。乗務員は停車中の列車内から、はしごを使わずに乗客を降車させ、約200㍍離れた高台にある自治体の指定避難場所「旧女川町立女川第一小学校」へ徒歩で避難誘導した。
同本部鉄道事業部安全企画ユニットの蓬田祐史ユニットリーダーは「おおむねイメージ通り、緊張感を持った避難訓練ができたのではないか。年々動きがよくなり、迅速な避難誘導ができるようになってきている。実際の場面では1分1秒を争うことが想定され、さらに磨きをかけていきたい」と総括した。
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