ジェイアール東日本都市開発 奥多摩町にビール工場 2月上旬から稼働
ジェイアール東日本都市開発と、クラフトビールの醸造・販売を手掛けるVERTERE(バテレ、東京都奥多摩町)は今月上旬から、同町に建設した新たなビール工場でクラフトビールの醸造を開始する。現在の約4倍に増産が可能となり、JR青梅線(東京アドベンチャーライン)沿線の地域活性化につながるものと期待されている。
バテレは2014年設立の人気クラフトビールメーカー。近年はふるさと納税向けの出荷量も増え、22年度の同町の返礼品の約7割を同社のクラフトビールが占めている。現在は年間10万㍑を製造しているが、需要に対して生産が追い付かず、新工場建設を検討していた。
新工場は、同町氷川の遊休町有地にジェイアール東日本都市開発が建設。昨年8月から工事に着手し、今年1月に竣工(しゅんこう)した。敷地面積約2708平方㍍、建物は醸造棟(床面積約446平方㍍)と事務所棟(約120平方㍍)の2棟。青梅線奥多摩駅から徒歩約20分。
醸造棟にはタンク20基を備え、年間40万㍑の生産を目指す。缶ビールやTシャツなどのグッズを販売するボトルショップも併設し、4月に開業予定。
このほか、JR東日本八王子支社の沿線活性化事業「沿線まるごとホテル」でのビールの提供や、工場最寄り駅の奥多摩駅と新工場をつなぐイベントなども検討されている。
新工場の㊤外観㊦タンクが並ぶ醸造棟
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