特集 GALA湯沢スキー場 レンタルコーナーを一新
非接触、キャッシュレス さらに深度化
JR東日本グループのガーラ湯沢が運営管理するGALA湯沢スキー場(新潟県湯沢町)は12月20日から2023~24シーズンをスタート、この年末年始には本格的な冬の到来を待ちわびた多くのスキーヤー、スノーボーダー、訪日外国人客らでにぎわいをみせた。
当初は12月16日のシーズンインを予定していたが、暖冬傾向による雪不足で開業を見合わせていた。それでもGALAスタッフの願いが通じたのか、直後の寒波襲来で滑走可能なゲレンデ積雪量を確保、コース圧雪などのゲレンデ整備スタッフの懸命な努力もあって、昨シーズン(2022~23シーズン)と同日のオープンにこぎつけた。
今シーズンのGALAのニュースは、「レンタルのGALA」をさらに充実・強化した点。スキーセンター・カワバンガ内のレンタルコーナーを大幅リニューアル。それまでのサロモンから、同じスポーツ用品のトップメーカー・ゴールドウインとのパートナー契約に基づいて「FISCHER SNOW BASE GALA YUZAWA」に衣替えした。
青を基調としていたサロモンに対し、ブラック、ホワイト2色が特徴のゴールドウインのレンタルコーナー「SNOW GEAR(スノーギア)」は、シックな雰囲気を演出。レンタル用品は、スキーはオーストリアに本社を置くハイパフォーマンススキーブランド「FISCHER(フィッシャー)」を採用し、中級者・上級者向けプレミアムレンタルには最上級モデルを用意する。一方、スノーボードはゴールドウイン製で、FISCHER SNOW BASEオリジナルモデル。レンタル可能なストック総数は国内最大級となる約6000セットとした。
今、国内の各スキー場で課題となっているのが、レンタルユーザーがスキー場に到着しても板などの用具、ウェアなどの申し込み手続きや利用料金支払い、用具受け取りといった一連の流れに、ある程度の時間を要すること。短時間でレンタルできてすぐにでも滑走したい来場者には、スムーズなレンタルシーンの提供が求められている。
GALA湯沢スキー場も近年、ICカードによる受付・リフト乗車、WEBによるレンタル予約などといった各種取り組みを実施しているが、今シーズンは「お客さまを(さらに)お待たせしない」(同社)施策を深度化し、スキーセンター・カワバンガ内でのレンタル受け渡し時間の短縮を図るためのスタジアムロッカー型「PICK UP BOX(ピックアップ ボックス)」を新設、約500人分に対応する。
WEB上で事前(利用日2日前まで)予約されたレンタル用品を非対面式で受け渡す。スキー板、ブーツ、ゴーグルなどオーダーに応じてセッティングされており、予約者は着替えを済ませれば、ただちに用具が手に入るようにした。受け渡しBOXの所在はスマートフォン画面のQRコードを専用装置に読み取らせるだけ。BOX利用以外のレンタルシーンでも利用料金の決済と用品受け渡しを分離した。料金決済ではスマートフォンを介したクレジットカードなどのキャッシュレス化を導入した。
昨今の人手不足といった問題もあるが、可能な限りの「人を介さない」形でのレンタル用品の受け渡しについては、今後のスキー場運営のキーワードになりそうで、同社の本間雅人社長は「用品受け渡し時の料金決済作業を省くことで、GALAスタッフと来場されるお客さまとの〝つながり〟を大切に、さらなる〝おもてなし〟に生かしていきたい」などと話す。
GALA湯沢スキー場では、シーズンロッカーのリニューアルや増設、多言語対応ロッカー券売機の導入、アクティビティー受付カウンターのカワバンガ内設置にも取り組んだ。
また、新型コロナが収束傾向にあることで、今後の中国人来場者の増加を見据えてWeChat(微信・ウィーチャット)ベースの専用アプリの作成、中国国内でのPRにも努める。一方、来場者数が比較的多いタイ人に向けては、元GALAスタッフのタイ人と業務提携して、タイ国内での情報発信も進めている。
バンジートランポリンなどの「雪あそび」メニューの充実、地元関係者の協力を得た観光メニューの開発、隣接する湯沢高原スキー場の「雪あそび」メニューとの連携、自治体のインバウンド割補助金を活用したリフト商品の提供にも取り組んでいく。
営業期間は5月6日までを予定している。
検索キーワード:JR東日本
3,626件見つかりました。
2881〜2900件を表示
-
2023.12.27 JR東日本 予定・計画・施策
JR東北本部 「大学入学共通テスト」に合わせて臨時列車
JR東日本東北本部は来年1月13、14日、大学入学共通テストに合わせて東北線と仙山線で臨時普通列車を設定する。
-
2023.12.27 JR東日本グループ 営業・事業・車両
東京ステーションホテル ウインターカクテル2種
○…JR東日本ホテルズの東京ステーションホテルは来年1月1日から、バー&カフェ「カメリア」で金柑(かん)と伊予柑をぜいたくに使ったフルーツカクテル2種類を提供
-
2023.12.27 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 23年12月18~24日
◇12月18日(月)=JR東海が開発を進める「水素動力車両」のハイブリッドシステムについて、試験装置を使った模擬走行試験の様子を小牧研究施設で報道公開。
-
2023.12.27 JR東日本グループ 予定・計画・施策
アトレ 「アトレウィンターカーニバル」を開催 24年1月2日から
JR東日本グループのアトレは来年1月2日から、アトレ、アトレヴィ各館と「プレイアトレ土浦」の全19館で、イラストレーターのにしむらゆうじさんとコラボした「アト
-
2023.12.27 JR東日本 予定・計画・施策
JR東日本 企業向けワーキングマザーを支援 1月から本格サービス
JR東日本は2024年1月1日から、企業向けワーキングマザー支援サービス「PeerCross」のサービスを開始する。
-
2023.12.27 JR東日本 予定・計画・施策
JR東日本 都市OSを活用、新たなサービス提供へ
JR東日本は26日、NTT東日本、KDDIの2社との間で、都市OSを活用した新たなサービス提供の実証に向けた協定を12月1日付で締結したことを明らかにした。
-
2023.12.27 JR東日本 予定・計画・施策
JR東北本部 作並駅で郵便局窓口業務と駅窓口業務の一体運営
JR東日本東北本部は2024年1月24日から、無人駅の仙山線作並駅で郵便局窓口業務と駅窓口業務の一体運営を開始する。
-
2023.12.27 JR東日本グループ 予定・計画・施策
東京モノレール 年末年始に車窓案内 一部空港快速で実施
JR東日本グループの東京モノレールは29~31日、2024年1月2~3日の5日間、二中時間帯の一部の空港快速で車窓案内を行う。
-
2023.12.26 小売・流通・物流・通運・自動車 インタビュー・会見
日本ショッピングセンター協会 冬季定例記者懇談会
日本ショッピングセンター協会(SC協会)の冬季定例記者懇談会が22日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開かれ、今年のSC業界の動向などが報告され
-
2023.12.26 政府・省庁・鉄道運輸機構 予定・計画・施策
国交省 北陸新幹線金沢―敦賀間の特急料金を認可
国土交通省は22日、JR東日本とJR西日本が申請していた北陸新幹線金沢―敦賀間開業に伴う特別急行料金の上限設定について、14日の運輸審議会の答申を受けて申請通
-
2023.12.26 JR東日本 人事異動・組織変更
JR東日本東北本部人事 12月25日付
JR東日本東北本部(25日付) 山形統括センター副長(鉄道事業部モビリティ・サービスユニット副長)赤間章平
-
2023.12.26 JR東日本 営業・事業・車両
JR盛岡支社 新観光列車「ひなび(陽旅)」の営業運転開始
JR東日本盛岡支社は23日、新観光列車「ひなび(陽旅)」の営業運転を東北線盛岡―釜石線釜石間で開始した。
-
2023.12.26 その他業種分類 記録・調査・統計
年間日誌 2023
■JR東海社長に丹羽氏内定 1月 【11日】 JR東海が4月1日付で金子慎代表取締役社長が代表取締役会長に就任し、後任の新社長に丹羽俊介代表取締役副社長が昇格