JR八王子支社など 新たな仮眠ベッド「ユニットベッド」を共同開発
築設備技セ社員が現場制度を活用
低コスト、工期短縮、省スペースなど
JR東日本八王子支社は、アルミ製住宅や建築用アルミ構造材の設計開発、製造などを手掛けるSUS(静岡市駿河区)と、休養室の新たな仮眠ベッドとして完全なプライベート空間を生み出せる「ユニットベッド」を共同開発した。低コスト、工期短縮、省スペースなどの特長があり、駅舎など限られたスペースで必要な休養室数を確保しつつ、働く社員がゆっくり快適に休める環境を実現する。特許出願済み。
休養室のベッドには、シングルベッドや二段ベッド、メゾネットタイプが採用されてきたが、それぞれ▽必要面積が大きい▽プライベート空間確保が難しい▽コストが高く施工期間が長い――といった課題があった。
これらの課題解決に向けて、同支社八王子建築設備技術センターの社員5人が、同社の「現場第一線における技術開発」の制度を活用して、2021年度から開発に取り組んできた。
ユニットベッドは、2段ベッドを間仕切り壁で区切り、片側は1階部分、反対側は2階部分を使用。二つの個室を作ることができ、プライベートで快適な空間を提供することが可能となった。
骨組みにはSUSの高剛性アルミ構造材を採用し、強度確保と軽量化を実現。工場で部分組み立てを行ってから出荷するため、現地での作業はわずか1日で完了する。
同支社八王子総合事務所内の休養室の場合、従来は4部屋だったが、ユニットベッドの施工後は6部屋を確保できるようになった。23年度末までに同支社を中心にJR東日本管内で43台を導入している。ユニットベッドのサイズは部屋の広さに合わせて変えられる。
製品の問い合わせはSUSエコムスグル―プ=電話03(5652)2393=へ。
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