CalTa 米・Skydioとドローン技術連携
高架下でのデータ収集
JR東日本スタートアップとJR東日本コンサルタンツなどが2021年7月に設立したCalTa(カルタ、東京都港区)と、米国のドローンメーカー・Skydio,Inc.の日本法人・Skydio(スカイディオ)は5月29日、技術連携を開始したと発表した。
ドローンの撮影動画をアップロードするだけで3D・点群データを自動生成できるカルタのデジタルツインソフト「TRANCITY(トランシティ)」が、スカイディオ製ドローンの映像データに対応。現地の状況把握や施工の進捗(しんちょく)管理といった業務効率化に寄与する。
カルタは、「JR東日本スタートアッププログラム2019」 の採択企業・リベラウェアの開発した狭小空間専用小型ドローンを主に活用。ドローンやロボット技術を活用した現地調査、デジタルツインソフトを用いた管理手法の提供などを通じて、インフラ管理の効率化や鉄道・インフラ業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現をサポートする。
従来のドローン技術では、GNSS(測位衛星システム)の信号を受信できない高架下などでの飛行や近接撮影が難しく、撮影データの取得方法が限られることが課題となっていた。
スカイディオ製のドローンには、AI(人工知能)を活用した自律飛行技術が搭載されており、非GNSS環境でも映像品質を確保した上で、障害物を回避しながら自律的かつ安定的な飛行ができる。
これまで困難だった場所のデータ収集も可能になり、同ソフトウエア上でデータ連携できるようにすることで、より高精度なデジタルツインの構築につながる。
連携対象は、「Skydio 2+」「Skydio X10」の機体で取得したデータ。今後、機能検証を進め、今年7月からスカイディオに最適化されたトランシティを提供する予定。
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