交通新聞社 電子版

墨滴 9月24日付

2024.09.24

 JR東日本クロスステーション(JR―Cross)フーズカンパニーは9日、EC(電子商取引)ショップ「冷凍駅弁 駅弁屋 祭」をオープンした。東京駅の店舗「駅弁屋 祭」で人気ナンバー1の「牛肉どまん中」をはじめ、日本各地の34の冷凍駅弁を取り扱っている▼同社では「日本独自の食文化として、鉄道や旅とともに愛されてきた各地の駅弁の味わいを、いつでも取り寄せて楽しめる」とPRする▼日本鉄道構内営業中央会の関係者によると、コロナ禍で駅弁各社の販売数が激減し、会社の存亡にもかかわる厳しい経営状況となる中、冷凍駅弁の取り組みが加速。その後も、冷凍技術の進化などとも相まって旺盛に開発が進められているという▼だが、各社の冷凍駅弁はこれまで、それぞれの販売網で取り扱うケースが多かった。カテゴリーとしては一体感がつくり出されていない状況で、その醸成という面でも今回のショップの開設には意義があると思う▼駅弁は、地域の味わいを楽しめる、おのおのが個性、魅力を持った商品。JR―Crossでは冷凍駅弁について、お祝いや記念日の贈り物のほか、常温解凍可能な一部の商品は、出張やピクニック、会社への出勤時に持って行って食べるのもお勧めと提案する。駅弁の楽しみ方が広がり、ファンの拡大、獲得につながることを期待したい。

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