JR東日本びゅうツーリズム&セールス 台湾の旅行関係者を招き、一関市でファムツアー
JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)は10~12日の3日間、岩手県一関市と連携して、〝天下の奇祭〟と称される火伏せの伝統行事「大東大原水かけ祭り」鑑賞をメインにした台湾の旅行関係者を招くファムツアーを実施した。
両者では、地域観光活性化を図るためのインバウンド施策に取り組んでおり、昨年8月には同市発注の「一関の『もち食』文化を活用した『もち食ツーリズム』による台湾からの観光・企業・都市交流視察ツアー」を催行している。
「大東大原水かけ祭り」は、沿道から冷水を浴びた裸の厄男らが同市大東町大原地区を疾走して、火防と厄よけ、1年間の無病息災を祈願するもの。県指定無形民俗文化財に指定され、1657年の「明暦の大火」発生日を「厄日」と定めて、翌年から火防祈願と火防戦伝を兼ねた祭りとして始まったものと伝えられている。
祭りは今年も11日に開催され、県内外から集まった男衆200人余りが勇壮なシーンを繰り広げた。関係者によると、350年余りの歴史を有する伝統ある祭りに、訪れた台湾関係者からも高い関心が寄せられたという。なお、祭り鑑賞では、市の事業の一環として一関市観光協会主催のバスツアーに参加した台湾人留学生の姿もあった。
3日間のファムツアーでは、祭り鑑賞のほか、山王山温泉、JR大船渡線、千厩地区の「せんまやひなまつり」、猊鼻渓なども視察した。受け入れ側を代表して佐藤善仁市長らが観光PRなどを行った。
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