交通新聞社 電子版

墨滴 10月10日付

2024.10.10

 JR東日本の中央快速・青梅線で13日から、いよいよ2階建てグリーン車2両の連結が始まる。10両編成から12両編成に増結されるのに合わせ、各駅ホームの停車位置も順次変更。来年春のグリーン車サービス開始に向け、最終段階に入った▼沿線利用者にとっては、まさに福音といっていいだろう。荷物が多い時や子ども連れ、お年寄り、疲労時など、追加料金を払ってでもゆっくり座って移動したいというニーズは根強い▼首都圏5方面で同線が最後になったのは、ホーム延伸や配線変更、車両基地改良など難工事が必要だったためだ。交通新聞社本社がある御茶ノ水駅は、東京方にホーム延伸の余地は全くなく、新宿方の狭いスペースを活用してホームを延伸した。同駅だけでなく、数々の難工事を完遂させたことに頭が下がる思いがする▼来年春のサービス開始までは、グリーン車は「お試し期間」として無料で利用できる。同様の扱いは宇都宮線・高崎線、常磐線での導入前にも実施されたが、過去の例は約3カ月間だったのに対し、今回は約半年間と期間が長い▼それだけ事前の準備が大変であることの証左でもあるが、利用者にとっては快適な乗り心地を一足先に体験できる良い機会でもある。増結した編成は、駅の発車案内表示やJR東日本アプリの列車走行位置で確認できるので、上手に活用したい。

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