交通新聞社 電子版

JR盛岡支社 田沢湖線小岩井駅駅舎 復元リニューアル工事を完了

2023.11.20
復元リニューアル工事を行った小岩井駅の㊤外観と㊦待合室

 JR東日本盛岡支社が今年5月から進めてきた田沢湖線小岩井駅の駅舎復元リニューアル工事が完了した。約100年前の1921年6月開業当時をイメージして、外壁の塗り替えや屋根のふき替え、内装工事などを行った。駅舎は地元の岩手県滝沢市に譲渡し、同市が活用していく。

 駅舎は木造平屋建て、床面積87平方㍍。外観の復元に際しては、建設当時の写真を参考に建具などの部材を選定。北海道大学大学院工学研究院の角哲准教授が監修し、モノクロ写真のAI(人工知能)カラー復元技術なども活用した。

宮沢賢治の作品アートパネル

 駅舎の内観は、同年代に建設された建造物などを参考にリニューアル。待合室には、同駅が登場する宮沢賢治の作品「春と修羅」をイメージしたアートパネルを設置したほか、駅事務室を多目的スペースに改装した。

 待合室のベンチは、一部の背もたれにキハ40系気動車のシートをリメイクして使用。多目的スペースには、小岩井農場産の木材を使用したいすやテーブルを配置した。いずれも小岩井農牧の製作。

 工事完了を記念して、12月3日には復元リニューアル記念式典とこいわいえきまつりが駅舎内と駅前広場特設会場で開かれる。

検索キーワード:JR東日本

3,626件見つかりました。

61〜80件を表示

<

>