JR盛岡支社 八戸線種市駅、東北線六原駅 利活用方針決まる
JR東日本盛岡支社は29日、八戸線種市駅と東北線六原駅の利活用方針が決まったと発表した。同支社では、駅が地域の拠点としてのポテンシャルを発揮できるよう、地元自治体などと共に駅舎の利活用を進めている。
種市駅では、今月から駅舎利活用に向けた準備工事を進めており、6月から岩手県洋野町へ駅舎全体を貸し付け、11月の同駅開業100周年に向けて同町がリノベーションを行う。工事内容は、待合室リニューアル、事務所スペース整備、建具改修、外壁塗装などで、観光地域づくりの活動拠点としての活用を予定している。
六原駅では、4月から準備工事を進め、準備が整い次第、地域の事業者へ旧駅事務室部分を貸し付け、事業者による内装工事が実施される。工事内容は、待合室美化、屋根防水、店舗スペース整備など。秋ごろに物販・軽飲食を主体とする店舗が開業予定。
同支社管内の利活用事例では、2020年4月に次世代漆協会と連携して山田線上米内駅をリニューアル。花輪線荒屋新町駅は、岩手県八幡平市や地元企業経営者とのワーキングで活用方法を検討し、23年10月までに駅事務室をJR社員と地域の人たちの手で改装した。
また、田沢湖線小岩井駅は、築100年を超す駅舎を開業当時の外観に復元しつつリニューアルし、昨年12月の工事完成後に岩手県滝沢市に譲渡。大湊線陸奥横浜駅は、青森県横浜町からの要望を受けて改良工事を行った上で、駅舎を同町に譲渡し、同町によるリニューアル工事完成記念式典が今年3月に開催されている。
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