JR東日本 24年3月期決算 経常利益が2・6倍に
JR東日本は4月30日、2024年3月期連結決算を発表した。鉄道利用などが回復して、全セグメントで増収、全体では3期連続の増収に。各利益も大幅な増益となった。鉄道運輸収入はコロナ禍前の約9割の水準に回復している。期末配当は、1月31日に公表した配当予想1株当たり70円から15円増配し、85円(年間140円)を予定。次期は引き続き増収増益を見込み、年間配当は52円(中間、期末各26円)を予定している(4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で分割)。
運輸事業は、鉄道利用増加に伴う運輸収入増加などで増収となり、売上高1兆9180億6700万円(前期比14・1%増)、セグメント利益1707億1900万円(前期は240億9700万円の赤字)。鉄道運輸収入は1兆6765億円(17・1%増)で、このうち新幹線は5374億円(27・4%増)、在来線は1兆1391億円(12・8%増)。
運輸収入の項目別増減は、定期6・7%増、定期外21・0%増。このうち新幹線は定期6・3%増、定期外28・5%増、在来線は定期6・8%増、定期外16・3%増。在来線の関東圏は12・7%増(定期7・0%増、定期外16・1%増)、その他エリアは15・0%増(定期2・3%増、定期外20・5%増)。旅客輸送量(人キロベース)は、新幹線28・7%増、在来線8・2%増、合計11・4%増。
流通・サービス事業は、駅構内店舗の売り上げが増加したことなどにより、売上高4156億7300万円(14・3%増)、セグメント利益540億3100万円(53・1%増)。
不動産・ホテル事業は、ホテルや駅ビルの売り上げが増加し、売上高4349億8000万円(6・2%増)となったが、不動産販売の利益が減少したことなどでセグメント利益1001億5300万円(10・2%減)。
その他の事業は、ICカード事業の売り上げ増加などで、売上高2540億9900万円(13・9%増)、セグメント利益219億1400万円(27・2%増)。
営業費は、人件費(賞与)の増加などで2兆3849億5600万円(5・3%増)。
次期の業績予想は、売上高2兆8520億円(4・5%増)、営業利益3700億円(7・2%増)、経常利益3150億円(6・2%増)、当期純利益2100億円(6・9%増)。
【JR東日本(連結)】4月30日
売上高2,730,118( 13.5)
営業利益345,161(145.4)
経常利益296,631(167.4)
当期純利益196,449( 98.0)
【JR東日本(単体)】4月30日
売上高1,987,298( 12.6)
営業利益253,801(179.1)
経常利益202,334(339.8)
当期純利益146,693(179.8)
単位百万円、カッコ内増減%
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