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JR東日本新幹線統括本部 停電時車内温度変化体験を実施

2024.08.13
停電時車内温度変化体験(JR東日本提供)

 JR東日本新幹線統括本部は5日、東京新幹線車両センターで、停電や車両故障などで新幹線の空調などが長時間使用できないケースを想定した停電時車内温度変化体験を実施した。9月5日にかけて計3回行い、利用者の視点に立った適切な判断・行動や手配に反映させる。

 この日は同本部の社員約50人が参加。外気温が35度を超える中、12時過ぎから車内の空調を約30分間切り、窓のブラインドを下げ、車内貫通ドアは開放した状態で温度の変化を体験した。30分間で、車内温度は24・4度から28・0度まで上昇した。

 体験に参加した中村卓也新幹線総合指令所総括指令長は「空調が止まった途端に、車内の空気がどんよりと滞留したように感じた。お客さまの体調管理に努める必要性を改めて体感した」、高岡義治同指令所輸送指令ユニットチーフは「救済の準備などを考慮すると、お客さまの救済方針決定までを20分以内に行う必要性を再認識できた」と述べた。

 車内温度上昇時に乗降用ドアを開けて換気を行う場合があることから、ドアに転落防止ネットを設置する訓練も併せて行われた。

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