JR秋田支社 大館駅 新駅舎の使用開始
周辺にぎわい創出など期待
JR東日本秋田支社は10月29日、奥羽線・花輪線大館駅新駅舎の使用を開始した。同駅周辺のにぎわい創出や交流人口拡大への寄与などが期待される。
同支社は秋田県大館市と協力して同駅周辺整備を推進し、2021年3月に新駅舎の施工協定を締結。同年7月から新築工事を開始した。
新駅舎のコンセプトは「木目を基調とした地域住民がつどえる駅舎」。鉄骨造り2階建て、延べ床面積約1300平方㍍。同市が秋田スギの産地で「大館曲げわっぱ」などの伝統工芸品が盛んなことを踏まえて、外観は木調の軒をイメージ。駅前の同市観光交流施設「秋田犬の里」との一体感を持たせ、アクセントとしてレンガ調の外壁としたほか、内観にも木調を採り入れている。
新駅舎には「話せる指定席券売機」や自動改札機、待合室、多機能トイレ、JR東日本クロスステーション(JR―Cross)リテールカンパニーが運営するコンビニエンスストア「ニューデイズ」などを設置。秋北バスのチケットカウンター、イベントホールなども設けた。
また、両者とJR―Crossリテールカンパニーの3者で、駅待合室に関する連携協定を締結。ニューデイズにショップインショップ「THE ODATE より見世」もオープンし、地元の農産品や工芸品、土産品など約80品目を取り扱う。地域特産品の販路拡大に取り組むことで、地域の活性化を推進していく。
同日は現地で新駅舎完成記念式典が行われ、井料青海JR東日本執行役員・秋田支社長・同支社鉄道事業部長、白石敏男JR―Cross常務・リテールカンパニー長、福原淳嗣大館市長ら関係者約60人が出席。
福原市長は「新駅舎ができることは、令和の時代の新しい駅周辺のまちづくりが始まることと同じだ。これからもぜひ大館駅を使って、大館のみならず北東北を盛り上げていきたい」、井料支社長は「新しい駅舎が今まで以上に皆さまから愛していただけるように、頑張っていきたい」とあいさつ。テープカットとくす玉開きを行い、新駅舎のオープンを祝った。
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