JR東日本 第1回「地域共創アワード」 最優秀賞など決まる
JR東日本は、東日本エリアの地域共創を促進することを目的に「JR東日本 地域共創アワード」を創設し、10日に第1回の最優秀賞1件と優秀賞4件を決定した。同社グループと共に持続可能な地域づくりを進める個人・団体の優れた取り組みを表彰し、広く発信して水平展開。同社グループ経営ビジョン「変革2027」で掲げる「JR東日本グループだからこそできる『地方創生』の推進」を実現していく。
同社グループは、鉄道を中心としたモビリティ事業と生活ソリューション事業を展開。新たな視点で地域の関係者と社会的課題の解決に向けてチャレンジできるアセットを数多く用意している。
同アワードでは、それらのアセットを活用しながら、持続可能な地域づくりを進める取り組みを表彰。広く発信していくことによって、地域社会の持続的な発展につながる地方創生の推進を目指す。
第1回の開催となる今回は、113件の応募があり、選考委員による審査を経て入賞の5件を選定。その中から最優秀賞が発表された。選考委員は、喜㔟陽一社長・マーケティング本部長、最明仁日本観光振興協会理事長、越智良典東洋大学国際観光学部国際観光学科客員教授、佐藤大介・刀エグゼクティブ・ディレクター、豊川茅トヨカワイラスト研究室イラストレーターの5人。
同日は青森市内で表彰式が行われ、喜㔟社長ら各選考委員をはじめ、JR東日本の竹島博行執行役員・マーケティング本部副本部長、小崎博子同本部くらしづくり・地方創生部門長らが出席。
冒頭、喜㔟社長は「私たちが持つモビリティーや人、情報、そしてグローバルで重層的なネットワークにより、元気な地方を結び付けていく。ここにJR東日本グループの成長の基盤と、グループとしての志がある。本日発表される取り組みの中から、いろいろな気づきがあり、新しい視点や視野をつくっていただくことを期待している」とあいさつ。
続いて、入賞した5件の地域関係者と同社グループ関係者がそれぞれプレゼンテーションを実施。最優秀賞には、同社秋田支社弘前統括センターと青森県弘前市による「持続可能なりんご産業発展に向けた取り組み」が輝いた。
同市の基幹産業であるりんご産業は、高齢化や担い手の減少による労働力不足が大きな課題として顕在化している。そこで、1日農業バイトアプリ「daywork」を活用して、人手のピークとなる収穫期に同社社員が副業やボランティアで農作業を支援し、労働力を確保する取り組みを実現した。持続可能な産業として発展していく取り組みであることが高く評価された。
優秀賞は次の通り。
「地元高校生の新たなチャレンジ!横手駅に高校生ジェラート店『Stella』がオープン!」(同社秋田支社横手・大曲統括センター、Sail on Japan)▽「知られざる新幹線の魅力を体験!利府町×新幹線総合車両センター特別公開ツアー」(同社新幹線統括本部新幹線総合車両センター、宮城県利府町)▽「地域(自治体)と連携した伴走型の海外事業モデル」(同社東北本部マーケティング部・山形統括センター、台灣捷爾東事業開發股份有限公司、山形県高畠町)▽「JR石巻駅構内への『Reborn-Art STAND』出店」(JR東日本東北総合サービス、Reborn-Art Festival)
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