JR高崎支社など 「温泉文化」国内外に発信 エリア内7温泉地紹介
首都圏駅・列車、SNSで 「浸かる」「想う」「楽しむ」切り口に
JR東日本高崎支社と群馬県、群馬県観光物産国際協会は1日から、日本固有の文化である「温泉文化」を国内外に伝える「温泉文化プロモーション」を首都圏の駅、列車内、SNSなどで展開している。温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、群馬県の代表的な七つの温泉地(草津温泉、伊香保温泉、みなかみ18湯、四万温泉、万座温泉、磯部温泉、老神温泉)の温泉文化を、「浸かる」「想う」「楽しむ」の三つの切り口で紹介していく。11月30日まで。
プロモーションは、「温泉文化」の2028年ユネスコ無形文化遺産登録を全国各地が連携して目指している中で、同県の温泉地各観光協会、DMO(観光地域づくり法人)とも連携して、その魅力を国内外に伝え、機運醸成を図っていくことが目的。キャッチコピーは「群馬 LOVE ONSEN」。
各温泉地の温泉文化を紹介する三つの切り口のうち、「浸かる」のキーワードには温泉に浸かることで、心と体を温め癒やしてきた歴史を体感する、「想う」は温泉の歴史や伝承に触れ、温泉に対する人々の思いをたどる、「楽しむ」には湯治・保養・観光などから生まれ、形成されてきた文化を堪能するという意味が込められている。
具体的な取り組みでは、首都圏385駅でキャッチコピーや温泉文化をイメージさせるポスターを掲出し、七つの温泉地を紹介するリーフレットを配布する。リーフレットは英語、中国語(繁体字)でも作成し、成田空港、東京、新宿各駅の「駅たびコンシェルジュ」などで配布する。
また、首都圏のJR東日本、ゆりかもめ列車内のデジタルサイネージ「トレインチャンネル」で今月23日から、大宮駅西口正面の複合商業ビル「大宮アルシェ」大型ビジョンで10月1日から、温泉文化のプロモーション動画を放映する予定。
「ぐんま湯けむり満喫プロジェクト」ウェブサイト内の専用ページや、JR東日本、同国際協会、各温泉地のSNSなどでも情報発信を実施。同支社管内の在来線列車では、プロモーションを紹介する車内放送を行う。
イベント関係では、ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)で今月17~23日に群馬の温泉文化と地酒をテーマとしたPRイベントを開催。大宮駅西口イベントスペースと東西連絡通路中央スペースで11月28~30日に開かれる「上州ぐんま産直市」(同支社主催)でも温泉文化をPRする。期間中は、四万温泉、磯部温泉の温泉文化を体験できる「駅からハイキング」も実施する。
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