JR東日本 新幹線による多量輸送トライアル 第4弾は新潟から名古屋へ
東京駅で載せ替え
名古屋→新潟で「赤福餅」
JR東日本とジェイアール東日本物流は8日、新幹線荷物輸送「はこビュン」の本年度4回目の多量輸送トライアルを実施する。今回は新潟駅から東京方面へ約350箱を輸送するとともに、新たな取り組みとして、新幹線荷物輸送の事業化を発表したJR東海とも連携し、一部荷物は東海道新幹線に載せ替え、名古屋駅へ輸送する。同日は名古屋からも伊勢の銘菓「赤福餅」を東京経由で新潟まで運び、新潟駅構内で販売する。
新潟から東京へは上越新幹線臨時列車を使用。鮮魚や青果、菓子、酒類、精密機器部品、医療関係品など約350箱を1、2、7号車に積み込み輸送する。新潟発10時、東京着12時32分。一部荷物は長岡、越後湯沢、高崎、大宮での積み降ろしを予定し、東京駅では約300箱を降ろす。
笹団子や大福など計6箱については、東海道新幹線「こだま727号」(東京発12時57分、名古屋着15時37分)に載せ替えて名古屋まで輸送。グランドキヨスク名古屋で販売する。東京駅構内の運搬はジェイアール東日本物流が、名古屋駅構内はジェイアール東海物流が担当する。
一方、名古屋からは「赤福餅」3箱を「こだま704号」(名古屋発8時8分、東京着10時48分)と「とき319号」(東京発11時40分、新潟着13時43分)で輸送。14時以降準備でき次第、新潟駅のニューデイズ全4店舗で売り出す(4店舗合計120個)。
トライアルでは、東海道新幹線とのトランジット輸送における東京駅での載せ替え対応に伴う荷扱い業務のオペレーション、一部荷物のフェリーによる海上輸送や航空機による空輸に伴う、関係箇所との連携やオペレーション、途中駅での一部荷物の積み込み・荷降ろし作業の実施に伴う、各地の輸送ニーズの確認や各駅での荷扱い業務などについて検証する。
今後は新幹線の特性を生かして地方と都心をスピーディーにつなぐとともに、JR各社などとも連携を進め、エリア内外への輸送も活発化。本年度中
のトライアルで得た知見を基に、新たな物流インフラの構築に向けて、次年度以降の事業化に取り組んでいく。
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