東日本鉄道文化財団 23年度「JR Eastフェローシップ研修」修了式
東日本鉄道文化財団は8日、JR東日本本社ビル内で2023年度「JR East フェローシップ研修2023」の修了式を開催した。
同研修制度は1993年度にスタート。同財団がアジア諸国の鉄道の若手幹部候補生を招聘(しょうへい)し、鉄道の経営や技術、人材育成などに関する知識の習得、JR東日本社員をはじめとした日本人との交流を通じて、日本の社会や文化に触れる機会を提供している。
本年度は、タイ国鉄1人、マレーシア・マレー鉄道2人、ベトナム鉄道1人、モンゴル・ウランバートル鉄道1人、インドネシア鉄道2人、フィリピン国鉄1人の合計8人の研修生が参加。9月6日に来日し、日本語研修やJR東日本概要研修などを受けた後、10月2日から専門分野に分かれて研修を受講した。
修了式には、研修生と同財団の田浦芳孝理事長、JR東日本の三宅俊造常務執行役員・国際事業本部長、研修生をサポートしてきた社員らが出席。
田浦理事長は、研修生一人一人に修了証を手渡し、「この研修は皆さんの鉄道人生において一つのきっかけであり、今後の鉄道人生においてヒントになると思う。帰国されてから仕事での実践が始まる。この研修を通じて気付いたことなどを基に、今までとは違うお仕事をされることを期待している」と述べた。
これに対し、研修生を代表してインドネシア鉄道のワヒユ・ジョコ・プラセティヨさんが「JR東日本から直接、ビジネスや技術、知識、文化などを学ぶことができ、インスピレーションを与えてくれる類まれな機会となりました。カウンターパートや研修を実際に行っていただいた方々、素晴らしい知識と経験で日々を満たしてくださった関係者の皆さまに感謝致します」と謝辞を述べた。
■田浦芳孝(芳=草冠は十十)
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