JR大宮支社 新幹線降車誘導・併結訓練
JR東日本大宮支社は19日深夜から20日未明にかけ、新幹線が走行不能になった際の乗客の車外誘導と新幹線併結を想定した訓練を東北新幹線大宮―小山間で実施した。
訓練は、今年1月23日に発生した北陸新幹線での電力設備故障を踏まえ、約300人の乗客役を設定。実際の新幹線からの降車時間や、安全に誘導するオペレーション確認を目的に実施した。
大宮駅を発車した東京発仙台行きの「やまびこ」が、駅から約1・3㌔付近で進行左側から倒れてきた工事用の足場と衝撃。パンタグラフや架線設備が損傷して自力走行が不能となり、長時間停車が見込まれるため乗客を降車させ、大宮駅に誘導し、上野駅停車中の後続新幹線が救援に向かうという想定で行われた。新幹線沿線の本部・支社社員、駅社員、乗務員、車両センター社員、設備メンテナンス系社員ら約650人が参加した。
降車誘導では大宮駅社員や関係者が駆け付け、2、6、10号車に非常用脱出はしごを設置、乗客役が降車。係員の誘導で近くの階段から地上まで移動した。併結訓練では、救援に駆け付けた後続新幹線が連結器のカバーを外して併結準備を行い、乗務員の誘導で故障車両の後部東京側に連結した。
高橋純世新幹線統括本部新幹線企画戦略部安全・クロスリレーションユニットリーダーは「今回の訓練は大宮駅構内を想定したが、トンネル内や駅から遠い箇所など、あらゆることを想定しなくてはならない。振り返りを行い、課題やうまくいったことをしっかり議論してまとめていきたい」と述べた。
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