JR首都圏本部 原宿駅旧駅舎跡地の開発工事に着手 商業施設26年度冬に開業
可能な限り外観再現
JR東日本首都圏本部は23日、山手線原宿駅の旧駅舎跡地開発について、5月末ごろから本体工事に着手すると発表した。2020年3月まで100年近くにわたって親しまれてきた旧駅舎の外観を可能な限り再現するとともに、商業施設を整備。緑が多い街並みとの調和や、流行・文化の発信地である原宿にふさわしい街のシンボルを目指す。工期は26年12月までで、26年度冬に開業の予定。
開発コンセプトは「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」の、三つの「つながる」。
「時」では、尖塔(せんとう)を載せたハーフティンバー様式風のデザインが街のシンボルだった旧駅舎建物を、現行法令に適合する範囲で旧駅舎建物の外装材の一部を再使用して建て替え、原宿駅の記憶を継承する。
「まち」は、明治神宮の森や街中の豊かな緑との調和を重視。新たに建設する商業施設の建物にはガラスを多用し、高さを約16㍍に抑えることで周囲の景観との調和を図る。建物は、旧駅舎の外観再現を含め、鉄筋コンクリート造り地上4階・地下1階建て。敷地面積約760平方㍍、延べ床面積約1170平方㍍。設計はJR東日本建築設計。
シンボリックな建物を備えた新たな施設により、「文化」の発信地である原宿エリア全体のにぎわいへの貢献を目指す。
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