JR東日本グループ社長会 発展めざし方向を一つに
JR東日本は1日、東京・池袋のホテルメトロポリタンでグループ社長会を開催した。同社とグループ会社など89社から約130人(ウェブ参加を含む)が出席した。
冒頭、あいさつに立った喜㔟陽一社長は「(6月の同社、グループ会社の株主総会を経て)新しい体制でスタートした。グループの発展に方向を一つにしてご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
2025年3月期第1四半期連結決算については「グループ一体となったさまざまな取り組みによって増収増益となり、各セグメントもいい数値となった。個別に見れば課題があるかもしれないが、全体として良い決算にすることができた」と総括。
輸送サービス面では、中長距離利用がコロナ禍前の水準を下回っている点に触れ、「弱くなってきている出張需要に頼らない需要をどうつくっていくかが課題になる。このためには生活ソリューション系の会社の支援、協力も大切になってくる」と話した。
6月の組織改正で、独立した部として安全企画部、サービス品質改革部を設置したことについては、「鉄道事業で長く培われてきた安全、サービスのマネジメントをしっかりとベースに置いた上で、グループ全体で(この二つを)どう高めていくのかという問題意識の下に立ち上げた。生活ソリューション系の会社からも頼りになる組織にしていきたい」と説いた。
さらに今後の経営の方向性として、「安全はグループのトッププライオリティーだが、輸送と生活ソリューションを等しく、お客さまに安全、安心して利用していただくにはどうしたらよいか、一段二段踏み込んで取り組みたい。新しい成長戦略の下で、サステナブルなモビリティーと生活ソリューションの2軸のJR東日本グループをつくっていきたい」と述べた。
続いて、伊勢勝巳副社長・イノベーション戦略本部長、渡利千春副社長・鉄道事業本部長が登壇し、担当施策についてそれぞれ説明。伊藤敦子常務・グループ経営戦略本部長によるグループ経営についての説明と、グループ会社3社の事例紹介が行われた。
また、JR東日本グループ退任社長感謝状がJR水戸鉄道サービス社長を5年間務めた斉藤庄一氏に贈られた。
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