JR東日本 「JR東日本グループ等社長・機関長会議」を開催
安全の情報と意識共有
JR東日本は16日、グループ会社を含めて輪軸組み立て作業時の圧入力値が規定の範囲を外れていたことや改ざんがあったことを受け、安全に関する「JR東日本グループ等社長・機関長会議」を本社で開催した。関係者間で安全に関する情報と意識の共有を図った。
会議には、深澤祐二会長、喜㔟陽一社長、伊勢勝巳副社長、渡利千春副社長ら各役員、本社内各長、新幹線統括本部長、首都圏本部長、東北本部長、各支社長らのほか、グループ会社とJR東日本安全ネットワーク(JES―Net)加盟会社計85社の社長ら、全体で約120人が出席した。
冒頭であいさつに立った喜㔟社長は、改ざん行為について「不正という意識がなく、当たり前に行われていたことは非常に重い。自分たちが不正をやっているという意識がなければ解決できない」と強調した。これを受け「きちんとマネジメントが行われる仕組みをつくる重要性を痛感した。会社の中に(不正の)種があるのではないかという前提で、もう一度それぞれの仕事を見直すとともに、コンプライアンス教育を行うことも必要」と説いた。
また、「お客さまに安心して利用いただくという観点をわれわれは見失っていた。そのことをもう一度受け止め、仕事の見直しにつなげてほしい」と訴えた。
深澤会長は「会社経営とは、いろいろな課題があり、さまざまなステークホルダーがいる中で、優先順位を付けて決定し、実行していくもの。そのためには生の情報をしっかりとつかんだ上で決定・実行していくことが大切」と述べた。
続いて、内田英志常務・鉄道事業本部副本部長が、9月12日の各運輸局による鉄軌道事業者に対する輪軸組み立て作業の点検の指示を受けて以降の一連の点検や点検結果、対応について説明。教訓として「データ・数値の書き換えをしてはいけない」「ルールを逸脱したままにしてはいけない」の2点を強調した。
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