JR東日本 自動走行モビリティー有用性など 高輪ゲートウェイ駅周辺で検証
JR東日本は28、29日、山手・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅周辺の国道15号歩道上と「TokyoYard Building」(東京都港区)1階で、自動走行モビリティーの実証実験を行う。同モビリティーによる移動体験を通した街の魅力向上と、位置情報と連動した広告の有用性を検証する。関西電力の子会社で立ち乗りタイプの小型モビリティーを手掛けるゲキダンイイノ(大阪市北区)が協力する。
実証実験では、ゲキダンイイノの自動走行モビリティー「iino type-S712」(全長1195㍉×全幅695㍉×全高1050㍉)1台を使用。公道(歩道)上における自動走行モビリティーの歩車共存性、モビリティーを活用したエリアの魅力向上、同モビリティーを活用した広告モデル検証を行う。最高時速5㌔で、乗車人数は最大3人まで。参加無料。付近のスタッフが利用方法を説明の上、走行中のモビリティーに自由に乗ることができる。
乗車時は、JR東日本文化創造財団監修・協力の音声コンテンツを通じて、高輪エリアの歴史や文化、商品の情報・世界観を体験しながら、「TokyoYard Building」内に設置したモビリティースポットまで移動する。
同スポットでは、花に彩られた幻想的な空間を創出し、低アルコールのクラフトカクテルを販売。江戸時代に高輪で行われた月見の文化を、新たな形で体験できる。
実施時間は28日16~20時、29日11~18時。29日は「高輪地区まつり with TAKANAWA GATEWAY CITY」との同時開催。雨天時は中止になる場合がある。
同実証の結果を踏まえて、「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちづくりで実装するモビリティーサービスや、街に設置するモビリティースポットの計画を深度化。多様なモビリティーの走行を可能にするプラットフォームを構築するとともに、都市OS(都市や街の設備が持つデータを収集・分析するデータ連動基盤)との連携を図り、天候や混雑状況、施設内のイベントや個人の属性などに応じて最適な台数とルートで走行できるサービスの実現を目指す。
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