JR東日本・シントーコー 「おしごと体験学習『ことむすび』」で電車線支持物について学ぶイベント
外部企業と連携拡大幅広い学習機会を
JR東日本と、鉄道用鉄柱や電気設備、支持物などの設計・製作を手掛ける「シントーコー」(埼玉県川口市)はこのほど、シントーコー本社で小学生の親子向けおしごと体験学習「ことむすび」のイベントとして、電車線支持物の役割などを学ぶイベントを開催した。
この日は、午前、午後の2部制で合計20組40人の親子連れが参加。両社の担当者による説明で、電車が走る仕組みのほか、鉄柱やビーム、やぐらなどの電車線支持物の役割について知識を深めた。
また、鉄製の同支持物がどのように加工されているかを体感してもらうため、子どもたちは熱された鉄をハンマーでたたいて曲げる体験に挑戦。メッキ加工や溶接などの工程も見学し、高い技術力と工夫に支えられている製作現場の様子に興味津々の表情だった。
ことむすびは、JR東日本グループの公募制の新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」で、2020年度に社員が提案して採択された取り組み。算数や理科、社会などの各教科に関連付け、鉄道の仕事現場でのリアルな「職業体験」と、新学習指導要領に準拠した「座学」を通して子どもの学びを応援する。
昨年3月の事業開始以降、初年度は約70回のイベントを開催し、約450組・900人の親子が参加。「普段は入れない場所に入って鉄道の仕事の一端に触れることができた」「学校の勉強が、鉄道の仕事や沿線地域とつながりがあると改めて感じた」など、参加者の高い満足度を得ている。
今後は、鉄道業界を支える資材メーカーなどJR東日本グループ以外の企業・団体との連携を一層拡大したイベントを展開する方針。より幅広いテーマの学習・体験機会を提供するとともに、連携企業・団体の魅力発信や、社員らの働きがいの向上などにつなげていく。
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