墨滴 2月29日付
JR東日本首都圏本部東京総合車両センターは、鉄道車両メンテナンス業界のパイオニアといえる。CBM(状態基準保全)の一環として、今月から山手線E235系車両の車両機器の「画像による状態確認(画像によるCBM)」の運用を開始した▼列車が同センターへ入線する際、ラインセンサカメラが外部の側面から車両床下部を撮影。正常な画像と比較し、台車を除く機器類の取り付け状態などを自動判定する。対象項目は90日ごとの定期検査から除外し、異常検知の場合のみ人の目で確認する仕組みだ▼開発側も運用側も試行錯誤を続けた。1編成で全長220㍍に及ぶ列車に対し、1㍉単位のずれを画像で検出しなければならない。通過速度は一定ではなく、上下動もある。2012年度から基礎調査や装置の開発・改良を重ねてきた▼同センターでは仕組みの把握に始まり、約3カ月間の作業トライアルを実施。課題は、対象機器類が正常にもかかわらず異常と判定される「過検出」の多さだった。自動判定時の位置補正の精度向上など工夫を重ね、1日当たりの確認作業時間を当初の約60分から半減させた▼先駆者の生みの苦しみは努力で克服できると教えられる。田中義一同センター所長が「鉄道業界に誇れる仕掛けをつくっていきたい」と語るように、新技術の安定稼働がスマートメンテナンスの進歩につながることだろう。
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