JR東日本、JR西日本など 「PRIDE指標2023」でゴールド受賞
ダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する「work with Pride(ワーク・ウィズ・プライド)」は7日、LGBTQ+など性的マイノリティーに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標2023」の認定企業を決定した。
同指標は、LGBTQ+に関する企業などの取り組みについての日本初の評価指標で、同団体が2016年に策定した。①行動宣言②当事者コミュニティー③啓発活動④人事制度、プログラム⑤社会貢献・渉外活動――の各評価項目を定め、全て満たすと「ゴールド」、4項目は「シルバー」、3項目は「ブロンズ」に認定される。
今年は398の企業・団体・自治体が応募。3段階評価の最高位ゴールド326社、シルバー56社、ブロンズ15社をそれぞれ認定した。また、21年度に設定した、セクターを超えた協働を推進する企業を評価する「レインボー」には31社が応募し、21社を選出した。
運輸関係では、JR東日本、JR西日本、東急、日本航空、ANAホールディングス、日本トランスオーシャン航空、奄美航空などがゴールドを受賞した。
7年連続でゴールドを受賞したJR東日本は、同社グループで働く全従業員向けの行動規範「コンプライアンス・アクションプランハンドブック」に、性的指向や性自認に対する偏見や差別的言動をしないよう記載。同ブックを活用した全社員教育を毎年実施している。
21年1月にはLGBTQ+を含めた多様な人材に配慮した設備整備の対応方針を策定。LGBTQ+の社員同士の交流会など、各機関や職場単位での勉強会、意見交換会の開催を通して広く啓発活動を行っている。
JR西日本は4年連続のゴールド受賞。基本方針として、19年4月制定・今年4月改定の「JR西日本グループ人権方針」に、性的指向および性自認などを理由とした差別、ハラスメントの禁止を掲げる。全社員を対象とした性的マイノリティーに対する理解啓発のための教育や、LGBTQ+への理解者であることを表明する「ALLY(アライ)ステッカー」の希望者への配布なども行っている。
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