東京臨海高速鉄道 りんかい線新型車両 25年度下期に第1編成
東京臨海高速鉄道は6日、りんかい線に新型車両「71―000形」を導入し、2025年度下期に営業運転を開始すると発表した。27年度上期までに全8編成(1編成10両、計80両)を投入し、現在の70―000形全8編成を置き換える。製造はJR東日本グループの総合車両製作所(J―TREC)。
新型車両の外観は、現行の丸みのある面影を継承しつつ、海や波のおおらかさを採り入れた。前面のデザインは、臨海副都心の海を表すマリンブルーなど現車両の色合いを受け継ぎつつ、イルカと「優しい微笑み」をイメージ。上部のひさし形状で横方向の広がりを強調。側面はエメラルドブルーのグラデーションで、東京湾ウオーターフロントの水辺の空間を表現している。
車内は影のできにくい照明やガラスの袖仕切りを採用。車体幅を15㌢拡幅して、混雑時の圧迫感を緩和する。カラーリングはホワイトを基調に、グレーやネイビーでまとめた。座席幅は1人当たり10㍉拡大して460㍉に、車両床面は50㍉下げてホームとの段差を低減する。各車両とも、車いすやベビーカー利用者が使いやすいフリースペース、開いているドアの位置を聴覚的に知らせる誘導鈴を設ける。荷棚やつり手も高さを下げる。
このほか、全車両に防犯カメラと1両につき4台の通話式非常通報装置、ドア上部に2画面の液晶ディスプレーを設置。冷房能力強化なども図る。定員は1編成1544人で、現行より4人増となる。
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